【免疫力を上げる方法】肺・呼吸
1918年。世界的な規模でインフルエンザが流行。
パンデミックが起きました。
数万人のイギリス人を含む、何百万人もの人々の命が奪われる中、
ピラティス氏がエクササイズを指導していた者たちは、一人もこの病気に倒れなかった。
100年たった今。
同じようにパンデミックが起きています。
ピラティスの考案者、ジョセフ・ピラティス氏。
彼の言葉を読みかえしていたら、今を乗り切るヒントが沢山書かれていました。
彼が1945年に出版した『Return to Life』から、今日は呼吸についての記述をご紹介します。
いいかげんな呼吸をしていると、肺は、例えるなら病んだ、あるいは瀕死の、あるいはもう死んでしまった細菌の墓場となり、同時に他のさまざまな危険な病原菌が繁殖する温床となる。
だから何よりもまず、正しく呼吸する方法を学ぼう。
ほとんど真空に近い状態になるまで、肺からすべての空気の原子を“絞り出す”のだ。
もう一度、体を起こして、肺が自動的に新鮮な空気で満たされるのを意識してみたまえ。
大量の酸素が血流に取り込まれると、最初は空気の薄い高山の上にいるときに感じるような、軽い“めまい”を経験するかもしれないが、それはごく普通で自然なことである。
しかし、数日たって体がそれに慣れてくると、そうした感覚はなくなるだろう。
Return to Life
正しく呼吸することは、本当の意味での心臓のコントロールにつながる。
これは心臓の負担を減らすと同時に血液を浄化し、肺を発達させる。
正しく呼吸するためには、完全に息を吐いてから吸わなければならない。
(略)
これで血液中に必要不可欠な新鮮な酸素が取り入れられる。
また完全に息を吐いたり吸ったりすることで、すべての筋肉が刺激されて非常に活性化する。
すぐに体中に新鮮な酸素が満ちて、生気を取り戻した血液が指先や爪先にまで行き渡る。
これはちょうどボイラーの蒸気から熱が生じてラジエーターへと送られ、家のどこにいても暖かく感じられるのに似ている。
Return to Life
一日に数回、この呼吸を行うと、肺が浄化され、体中にエネルギーが満ち溢れます。
いつでも、どなたでも。
できたら外の新鮮な空気の中で。
ぜひ試してみてください♪