【2020年版】ピラティスの流派・徹底比較
ピラティスの流派
ピラティスには、色々な流派があります。
運動強度も、アプローチ方法も、レッスンの流れも様々です。
同じ流派のインストラクター同士でも、全然レッスンが異なるということもあります。
- リッラクスと整体目的で行ったら、ずっと腹筋運動のようなエクササイズで、首が張ってしまいかえって疲れてしまった
- たくさん動いてスッキリしたい!と思ったら、小さ〜な動きだけで、モヤモヤしてしまった。
というお話をよくききます。
こんな残念なことにならないように、
今日は流派の違いと特徴について、ご紹介します。
レッスンを生で見てきた、リアルな情報です
本題に入る前に、なぜ私が流派の違いを言えるのかについてお伝えします。
私は大手ピラティス専門スタジオで約10年間、年間1000本以上のレッスンを行っていました。
スタジオに所属しているインストラクターの流派は様々で、毎回多種多様なレッスンが行われていました。
予約が入ったらインストラクターがスタジオに行って教えて帰る、というシステムでした。
インストラクターは大抵1〜2本レッスンをして帰ります。
私はありがたいことに1日に7〜8本のプライベートレッスンをさせて頂いていて、
私がレッスンをしているすぐ横で、他のインストラクターがグループレッスンやプライベートレッスンをしていました。
1日に、約10名の様々な流派のインストラクターのレッスンを見聞きしていました。
そんな私が、10年間で感じたピラティスの流派の違いをお伝えします♪
(※あくまで主観です。)
インストラクターの流派は、各スタジオのインストラクター紹介のところに記載されることが多いです。
はじめてレッスンを受ける際の参考にしていただけたら幸いです。
BASI Pilates(バシピラティス)
私が最初に資格を取得した流派です。
講習の受講、エクササイズ練習、レッスン見学、レッスンの練習を一定時間数行い、試験に合格すると資格が付与されます。
マット、マシン両方のインストラクター資格を取得するのに早くて2年かかります。
特徴
運動強度 ★★★★★
リラックス ★☆☆☆☆
整体 ★★★☆☆
『フロー』といって、間をあけずに、流れるように次から次へとエクササイズを行っていくのが特徴です。
『ブロックシステム』というレッスンの流れのマニュアルのようなものがあり、インストラクターはこれに則ってエクササイズを行います。
どのインストラクターが教えても、同じようなレッスン内容になるよう設計されたものです。
なので、インストラクターによるレッスンの違いがとても少ない流派だと思います。
ただ、BASI専門のスタジオは、インストラクター歴が短い人が多いです。
(一部の数人だけが歴が長く、他の方は歴が短い)
レッスンは、インストラクターの診てきた症例数や経験がものをいいます。
運動強度も高いので、運動が苦手な方や、普段体を動かしていない方、術後の方や強い痛みのある方などには、私はあまりおすすめしていません。
こんな方におすすめ
- とにかく体を動かしたい
- やった感(充実感)が欲しいという方
- “元気”になりたい方
Polester Pilates(ポールスターピラティス)
私が次に勉強をした流派です。
講習受講、エクササイズの練習、レッスン見学、レッスンの練習を一定時間数行い、試験に合格すると資格が付与されます。
マシンを教えられる資格の取得は、約2年かかります。
特徴
運動強度 ★★★☆☆
リラックス ★★★★☆
整体 ★★★★★
リハビリテーション医学をベースとしたメソッドです。
インストラクターの資格を取るのもかなり難易度が高いことで知られ、医療機関での信頼もあついです。
動いたときの体全体(筋力や骨格など)のバランスを細かく調整するので、
体を整える効果が非常に高いです。
レッスンは、インストラクターがそれぞれ症状をみてレッスンメニューを組み立てて行うので、インストラクターによってレッスン内容がかなり異なります。
1度体験したポールスターのインストラクターのレッスンが合わなくても、他のポールスターのインストラクターのレッスンはとても自分に合ってた!ということが多々ある流派です。
こんな方におすすめ
- 肩こり、腰痛、術後など、体に痛みがある方
- 細かく、根本的に体を整えたい方
- 無理のないレッスン(がんばりすぎないレッスン)をしたい方
Peak Pilates(ピークピラティス)
上記と同じく、講習受講、エクササイズの練習、レッスン見学、レッスンの練習を一定時間数行い、試験に合格すると資格が付与されます。
すべての資格を取得するのにだいたい2年ほどのようです。
運動強度 ★★★★★
リラックス ★☆☆☆☆
整体 ★★☆☆☆
特徴
ピークピラティス専用のマシンは、他の流派で使用しているマシンよりも、負荷が高めです。
レッスン内容もとてもハードなインストラクターが多いです。
レッスン構成も、インストラクター同士とても似ています。
ゆったりリラックスしてレッスンしたかったのに!!というクレームがちょこちょこ出ていたほど、ハードです。一方ピークピラティスが大好き!というコアなファンが多いのも特徴のひとつです(笑)。
こんな方におすすめ
- ハードなレッスンがしたい方
- 強い筋力が必要な方(アスリートなど)
STOTT PILATES(ストットピラティス)
上記と同じく、講習受講、エクササイズの練習、レッスン見学、レッスンの練習を一定時間数行い、試験に合格すると資格が付与されます。
運動強度 ★★★☆☆
リラックス ★★★☆☆
整体 ★★★☆☆
特徴
この流派は、試験に合格していなくても、講習を受ければSTTOTの名前を出してレッスンを行ってよい、というとても珍しい流派です。(随時変更があると思いますので、詳しくは本部にお問合せください)
解剖学に力を入れているようですが、静止したときの体のバランスをみてレッスンを行うインストラクターが多かったです。
筋肉は動かしてはじめて柔軟性や緊張具合、ダメージ具合がわかり調整ができる、という視点で私はレッスンをしているので、色々な考え方の流派があるな〜と思っていました。
インストラクターによって、レッスン内容がかなり違いましたが、コミュニケーションを多く取りながらレッスンをするインストラクターが多かったです。
こんな方におすすめ
- 肩こり、腰痛、術後など、体に痛みがある方
- 無理のないレッスン(がんばりすぎないレッスン)をしたい方
Balanced Body(バランスドボディ)
上記と同じく、講習受講、エクササイズの練習、レッスン見学、レッスンの練習を一定時間数行い、試験に合格すると資格が付与されます。
運動強度 ★★★★☆
リラックス ★★☆☆☆
整体 ★★★☆☆
特徴
ここ2年ほどで方針がかなり変わってきたのですが、2年以上前に資格の勉強を始めたインストラクターは、とても細かく体の調整をしてくれます。
最近は、以前ほどの細かさは減り、運動強度が上がったように感じます。
こんなな方におすすめ
- 体を整えたい方
- 大きく動かしたい方
FTP(エフティーピー)
受講と試験で合わせて6日間で資格が取得できる流派です。
運動強度 ★★★★☆
リラックス ★☆☆☆☆
整体 ☆☆☆☆☆
素早くインストラクターとして仕事をするにはとてもいい流派なのですが、やはり上記の流派と比べて勉強量、練習量が少なすぎます。
それはやっぱりレッスン内容にもあらわれます。
正直あまりおすすめできません。
AFAAピラティス
検定に合格すれば資格が取得できる流派です。
マニュアルテキストを購入し、講座を受けなくても、誰でも受験できます。
運動強度 ★★★★☆
リラックス ★☆☆☆☆
整体 ☆☆☆☆☆
こちらは、もっとも簡単に資格が取得できる流派です。
ただ、AFAAピラティスの資格を取得しても、大手のピラティス専門スタジオのインストラクターオーディションにほぼ通りません(ほぼ合格できません)。
実際、資格保有者はとても多いと思うのですが、大手ピラティス専門スタジオ内でこちらの資格保持者に出会ったことがありません。大手のHP上のインストラクター紹介でも見たことがありません。
技術、知識、練習量などが足りない結果だと思います。
こちらも正直あまりおすすめできません。
無資格
レッスンを見ていると、ただストレッチと筋トレをしている、というインストラクターが大多数です。
筋トレとストレッチがしたければそれでいいのですが、ピラティスをしたかったら、絶対にやめたほうがいいです。
ピラティスの印象まで下がり、本当のピラティスと出会うチャンスを失いかねません。
安全面でも保証できかねます。(怪我をする恐れさえあります。)
さて。長くなりました(笑)。
ピラティスの流派はまだまだあるので、後日更新しようと思います。(*^^*)
ぜひぜひ参考にしてみてください♪
最後までお読みいただきありがとうございます。^^
素敵なピラティスライフを!!