PMAとは?団体加盟制度は終了|認定制度の現在
PMAを、わかりやすく解説します
ピラティス業界で「PMA(Pilates Method Alliance)」
という言葉を目にしたことがある方は多いかもしれません。
「PMA加盟団体」「PMA認定校」といった表現が広く使われており、
安心や信頼の象徴として紹介されるケースもあります。
この記事では、
PMAの制度がどのように変遷してきたのか、
現在の実態はどうなっているのかを、
ピラティスインストラクター歴18年の私が、
わかりやすく紐解いていきます。
PMAとは?
ピラティス指導者の国際組織
PMA(Pilates Method Alliance)は、
アメリカに拠点を置く非営利の国際的ピラティス団体です。
【主な活動内容】
- ピラティス指導者の倫理基準・教育基準の設定
- NCPT(Nationally Certified Pilates Teacher)という個人資格の発行
- 年次カンファレンスなどの開催
かつて存在した
「団体認定制度(PSAP)」
2017年、PMAは
PSAP(Pilates School Approval Program)という
認定制度を開始しました。
これは、
一定の教育水準を満たしたスクールや教育団体を
「認定校」として認可する制度です。
当時、「PMA認定校」「PMA加盟団体」といった表現は、
こうしたPSAP認定に基づくものでした。
団体認定制度の終了と、
ITTAPへの移行
しかしこのPSAP制度は2022年7月をもって完全に終了。
PMA公式サイトにも以下のように明記されています。
You do not need to renew your PSAP application as this program is being phased out. The new ITTAP program has replaced the PSAP program…
— Pilates Method Alliance
出典:https://www.pilatesmethodalliance.org/ittap
これにより、団体を認定する制度は廃止。
現在は「個人認定(NCPT)」と
「教育プログラム認定(ITTAP)」に分かれています。
現在の認定制度は
「個人資格(NCPT)」と
「プログラム認定(ITTAP)」
- NCPT:個人のピラティス指導者に与えられる国際資格(筆記試験あり)
- ITTAP:ピラティスインストラクターを育成する養成講座の質を審査・認定する制度
※なお、ITTAP認定はプログラム単位の認定。
団体加盟ではありません。
「PMA法人会員」とは?
実は認定とは違います
現在、PMAには「法人会員(Corporate Member)」という
年会費制の参加制度があります(年会費:300ドル〜)。
これは、企業やスタジオがPMAのネットワークに参加し、
情報を共有するためのものであり、
教育の中身が審査されたり認定されたりするものではありません。
まとめ。
大切なのは「どこで学ぶか」より
「何を誰から学ぶか」
- 「PMA加盟団体」「認定校」といった表現は、
制度としてはすでに存在していない - 現在はPMAが個人資格(NCPT)と
教育プログラム(ITTAP)を個別に評価する形に移行 - 「PMA法人会員」も存在するが、教育の質とは関係ない制度
つまり、
「PMA加盟校」といっている場合、
「PMA法人会員」
=認定は受けていない。300ドル払っただけ
という可能性もある。
ということなのです。。。
(調べていて、私が一番ビックリしました!笑)
そのため、ピラティスを学ぶ際には、
外側のラベルではなく、
中身と誠実さ、
本質的かどうかが
より重要になっています。
いつもお読みいただき
ありがとうございます。
Pilates Studio PIKO
小川美穂
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