ピラティスインストラクター資格選び完全ガイド|失敗しない学び方&働き方とは?

2025年6月27日

☑「ピラティスインストラクターという職業が気になるけど、何から始めたらいいかわからない」

☑「マットとマシンってどう違うの?どっちが必要?」

☑「資格も色々あって、費用も高いし、後悔したくない・・・」

☑「自分と家族の健康管理のために、一生物の学びをしたい」


そんな不安や疑問を抱えている方へ。

こんにちは、Pilates Studio PIKO オーナー・インストラクターの小川美穂です。

私はこれまで18年以上、のべ3万人以上の方に、

ピラティスや心身の調整法の指導をさせていただきました。

この記事では、これからピラティスを学びたい人、
資格を取りたい人に向けて

「資格の選び方」と「本当に役立つ学び方・働き方」を、現場目線でお伝えしていきます。

ピラティスインストラクターって、どんな仕事?

【ピラティス考案者】ジョセフ・ピラティス

「ピラティスインストラクター」と聞くと、
スタジオでエクササイズを教える姿を想像するかと思います。

でも実際には、もっと幅広い役割があります。

  • 姿勢や身体、それを動かしている思考のクセを見抜き、より良い方へガイドすること
  • 継続できる習慣作りのサポート
  • クライアントの体調・メンタル・ライフスタイルまで含めたカウンセリング&提案
  • セルフメンテナンスの知識の提供

単に「動きを教える人」ではなく、
“人生を整えるサポーター”のような存在です。

私自身、ピラティスを教えることで
「肩こり・腰痛がなくなった」
「頭痛・生理痛がなくなった」
「心身ともに、毎日が楽になった」
「人生が激変した」
というお声を、何度も何度もいただいてきました。

それは、“ただのエクササイズ”ではなく、
神経やエネルギーにまで働きかけるアプローチをしてきたからだと確信しています。

ピラティス資格の種類と費用のリアル

ピラティスの資格は、大きく分けて2種類あります。

  • マット資格:ピラティスマット1枚でできるピラティス。(テニスボールなどの小道具を使っても◎)自宅でも指導可能。
  • マシン資格:リフォーマーやキャデラックなどの専用機器を使ったピラティス。

そして、資格取得にかかる費用はスクールや団体によって違い、練習費などを含めて計算すると、

マット20万円〜50万円
マシン150万円〜200万円

と、大きく差があります。

中でも、大手スタジオで提供されている養成講座の
マシン資格は、

練習費+講座代=150〜200万円かかるケースがほとんど

しかもそれは「就職前提」であることが多く、
マシンを使える=大手に雇われるというルートが
暗黙の前提になっています。

🗨️実際の現場の声

「マシンの資格まで取ったのに、就職先が見つからなかった」

「契約してレッスンは数本持てたけど、ピラティスだけでは収入が少なく、生活できない」

「自宅にマシンが置けず、雇われるしかない現実にモヤモヤしている」

そんな中、私はあえて「マット専門」という道を選びました。

なぜなら、マットピラティスは、
▶︎ 場所を選ばず
▶︎ クライアントが自宅でも続けられて
▶︎ 習慣化を通して、根本から変われる
最強のツールだったからです。

PMAとは?資格の“肩書き”と中身のバランス

画像はイメージです♪

ピラティス資格について調べていると、
「PMA認定」「国際資格」「PMA加盟校」
といった言葉を目にしたことがあるかもしれません。

確かに、“認定されている”という響きは安心感があるものです。

では、PMAについて、もう少し詳しく見てみます。

PMAとは?

PMA(現在はNational Pilates Certification Program=NPCP)は、
一定の基準を満たした団体・インストラクターを「認定」する仕組みの一つです。

・団体や個人が自己申請で加盟ができる
・実技の審査などは行われていない
・指導力よりも、カリキュラム内容や時間数の形式要件がメイン

という内容。

団体としての申請に必要な
・書類
・カリキュラム
・加盟費用

が整っていれば、加盟ができます。

なので、カリキュラムは一定の基準をクリアしている、という認定にはなります。

ただ、実際、
1週間の学びでピラティス資格を取ったインストラクターが、
資格取得後すぐに、インストラクター養成講座を作り、
PMAに自己申請して、「PMA認定校」になっている現実を知りました。

1週間の学びでも
レッスンの実績が半年でも
「PMA認定校」になれる。

私は勝手に「PMA=実績と高い技術の証」と思い込んでいたので、シンプルにびっくりしました。

そして、「私が大切にしたいのは、肩書きじゃなくて、中身と経験だな」と再確認したのでした。

【重要】講座を選ぶ時の、チェックポイント

講座を学ぶ前に大切なこと。それは、

☑自分が「誰に・どんな変化を届けたいか」

卒業後、自分がどのように活動していけるのかを、具体的にイメージできるか

そのために「どんな学びが必要か」

これらを明確にすることだと思います。

そして、講座を探していく中で、

講座を教える側が「現場経験・身体を見る力・指導の引き出し」を持っているか

☑自分のクライアントを本質的にサポートできる知識・技術が身につくか

☑「誰から学ぶか」に信頼を持てるか

☑講師や団体に質問をした際、回答が腑に落ちるか

これらを講座受講の決め手にしていくと良いと思います。

「誰から学ぶか」は、本当に重要。

正直、これが全てだと思っています。

講師を探す時は、とりあえず講師に直接質問をしてみてください。

講座中、最も大切なのは、“質問した時に、腑に落ちる回答を、嫌がらず、怒らず、面倒くさがらず、わかるように教えてもらえるか”だと思っています。(笑)

これは、超重要ポイントです。

つまり、講師に質問をすると、かなりの確率で

・なぜか怒られたり、
・回答が腑に落ちなかったり、よくわからなかったり、
・「自分で考えなさい」と言われたり・・・

することが多い、ということなのです。悲しい。。。

誠実に回答してもらえるということは、実はびっくりするほど重要なことので、別記事で後日詳しく解説しますね◎

インストラクターに必須の「質問力」

技術があるのは大前提。

でも、“筋肉の名前”や“型の正確さ”を知っているだけでは、変化は起こせません。

「こんなに学んでいるのに、変化が起こせない」というお悩み相談を、
これまで多くのインストラクターから受けてきました。

でも、「なんでだ?」という疑問にぶち当たることは、全然悪いことではありません。

それはもっと大事な扉が開くタイミングだから。

私は相談を受けながら、実はウキウキ・ワクワクしています。(笑)

マット or マシン?初心者が選ぶべきはどっち?

ピラティス資格には大きく分けて「マット」と「マシン」の2種類があります。
資格選びで一番最初に迷うポイントかもしれません。

まずは違いを整理しよう

項目マットピラティスマシンピラティス
必要な設備ヨガマット1枚専用マシン(1台60万円以上+設置スペース)
実施場所自宅・スタジオ・出張など場所を選ばないスタジオや設備がある場所に限定される
資格費用(講座代+練習費)約20万〜50万円約150万〜200万円(マット含む)
指導の自由度個人・オンライン・副業でも可能基本的に大手スタジオ勤務を想定
仕事にした際の収入料金・レッスン本数を自分で決められる
(相場:10,000円/1レッスン)
スタジオ規定の収入。相場は、
正社員は月収22万円前後。
フリーランスは、
【グループ】2000円〜8000円程/1レッスン
(参加人数により変動)
【プライベート】3000円程/1レッスン

「マシン資格=就職用」って、どういうこと?

多くのマシン資格は、大手スタジオで働くことを前提に作られています。
企業側としては、マシンを導入しているからこそ、全インストラクターにマシンの操作資格が必要になるんです。

つまり、資格取得者のほとんどが

  • 社員として採用される or
  • フリーランスのインストラクターとして勤務する

というルートで活動することが多く、

“個人でマシンを使って活動する”のは、
現実的にはかなりハードルが高いです。

マシン導入の現実

・リフォーマーなどのマシンは1台60万円以上、重量100kg超
(ピラティスマシンは全部で4種類(=4台)あります。)

・自宅に置くには床の補強や防音、搬入作業、部屋の広さの確保が必要です。

個人で自由に活動したいなら「マット」

あなたが目指すのが、

  • 自分のペースで仕事をしたい
  • オンラインや出張でも教えたい
  • 家族のそばで、自宅で働きたい
  • 副業やサイドビジネスとして始めたい

のなら、マットピラティスがおすすめです。

私自身が「マットピラティス専門」に舵を切り、
活動してきたからこそ言えます。

レッスンをしていくうちに、

クライアントは、
自宅で気軽にエクササイズができるようになり、
自分で簡単に身体を楽にできるようになります。

身体が楽になるから、またやりたくなり、習慣になる。

習慣が変わると、ほどなく不調が消え、姿勢が変わり、

不調が消え、姿勢が変わると、心も変わります。

心が変わると、日々の一つ一つの選択が変わり、

人生までもが変わっていくのです。

マシンの“格好良さ”、マットの“本質”

マシンは、ぱっと見とてもカッコいい。

実際、遊園地のアトラクションに乗っているみたいで楽しく、
非日常の時間を楽しめます。

アクロバティックにも見えるので、
「上級者向け」に思えるかもしれません。

でも実は、インストラクターにとっては——

  • マットを指導する方が、圧倒的に難しい
  • 身体を見抜く力・言語化する力・クライアントへの寄り添いが必要
  • マットが教えられれば、どこでも、誰にでも、本質的な変化を届けられます
☑補足

私はマシン資格も持っていますし、10年以上マシンを教えてきましたが、
今はマットのみで指導しています。

なぜなら、マットのレッスンで
クライアントはマシン以上に変化していくことが多く、
「大げさではなく、人生が変わった」と言ってくださる方が
後を絶たないからです。

第一子、妊娠8ヶ月。朝から晩までレッスンしていた時期。

「本質的に変わる」マットピラティス

マシンは目新しくて映えるけれど、
本当に人を変えるのは、
地味で地道な「マット」の方だったりします。

「継続できる環境」が、身体を根本的に変える

ピラティスで本当に変化するには、
週1のレッスンだけでは不十分です。

なぜなら

・身体は“習慣”でできているから
・神経や感覚も、日常の中で再教育するものだから

変わるためには「継続できる環境」が不可欠です。

でも、マシンを使うピラティスはどうしても
「特別な場所=スタジオ」でしかできません。

その都度スタジオに通い、マシンを使い、レッスンを受ける・・・

それは確かに心地よくて贅沢な時間ですが、
日常生活に落とし込む(=習慣化)には
なりにくい。。。

一方、マットピラティスは、

・自宅でいつでもできる
・子供が横にいても、朝の10分でもOK
・必要なのは“マット1枚と自分の身体”だけ

だからこそ、暮らしの中に根づいていきやすいのです。

「自分で整える」力がつく

誰かに“整えてもらう”のではなく、
“自分で自分を整えられるようになる”

それがクライアントにとっての、
マットピラティスの最大の力。

  • 呼吸とともに筋膜がゆるみ
  • 関節の可動域が戻り、安定し
  • 神経が再接続され
  • 感情やエネルギーの詰まりまで解放される

そんな深い変化が、自宅のリビングで起きる。

実際、多くのクライアントさんから、

「長年、週3日通っていた整体、鍼灸、マッサージに、行く必要がなくなりました!」

「施術の予約も、時間も、お金も不要になりました!」

というお声を頂いてきました。

すごいことだなぁ。。。と、
とても嬉しく思いながら、
私はいつもレッスンをしています。

私たちインストラクターに必要なのは、

『“正しい型”を教えること』ではなく、

クライアント自身が感じて気づき、
整えていけるように導くこと
だと思っています。

マットピラティスは、
“身体だけでなく、生き方そのものを整える”力があります。

様々なライフステージにも寄り添う「マットピラティス」

マシンも学んで10年間教えてきた私が、
「マット専門」に変えた理由。

それは、
マットだからこそ、本質的な変化を届けられる
と、確信しているからです。

それと、もう一つ。

女性なら特に、
様々に変化するライフステージ
(結婚、出産、子育て等)にも、
柔軟に対応できるのが、マットピラティス
だからです。

マット1枚あれば、
自宅でも、どこでも、
好きな場所で、自分の都合の合う時間にレッスンができます。

レッスン後のティータイム
自宅レッスンで提供していた黒豆茶。
レッスン前後にホット一息。

産後、自宅で赤ちゃんと一緒にレッスン

私はインストラクターになってから結婚、出産、子育てと、ライフステージが大きく変化していった経験があります。

特に出産後は、知らないことだらけ。
初めての体験の嵐。

私の住んでいた地域は保育園がとても混んでいて、次の年の4月まで保育園に入れませんでした。

そして次の年の4月に入れるかどうかも、
全くわからない状況でした。

その間、収入がゼロ。。。

赤ちゃんが同席していることをご了承いただける方のみ、自宅レッスンを再開したのですが、

なんとびっくり、
100%のクライアントさんが、レッスンを再開してくださいました。

しかも毎回皆さん、以前にも増してウキウキといらしてくださって!(嬉&涙)

大手スタジオはもちろん、
赤ちゃんを連れてのレッスンはできません。

復帰は、保育園に入れ次第になります。

一方、自宅で赤ちゃんと一緒のレッスンは、
レッスンとレッスンの合間に
授乳やオムツ変え、ベッドで休憩もできました。

母子ともに、無理のない時間にレッスンを行って、
本当に幸せな時間でしたし、

経済的にも、精神的にも、体力的にも、

自宅でレッスンをしていて本当に良かったと、
心から思える体験になりました。

私自身の体が、それを証明している

私の心身の変化についても、お話します。

私は高校生の頃、
側弯症で背骨の歪みがひどくなり、
慢性的な酷い腰痛、肩こり、生理痛、頭痛に悩んでいました。

学生カバンが持てないほどの、強い痛みです。

毎日激痛なのに、
いくつもの病院で「治らない」と言われ、
途方に暮れていた時期もあります。

でも、ピラティスと出会い、
そして何より
「自分で自分の身体を整えていく」という“自愛”のプロセスを体験してから、
人生そのものが変わり始めました。

自分の身体の感覚を感じて、変えていく時間を過ごすこと。

無理や我慢をさせ続けていたことに、気づくこと。
現実ですぐには修正できなくても、まず気づくこと。

  • どこが緊張していて
  • どこがうまく動いていなくて
  • どう呼吸をすれば神経が通るのか

——その感覚がわかるようになった時、

身体の痛みも、
漠然とした不安感も、
すーっと抜けていったのです。

今では背骨の歪みはほとんどなく、痛みや不調もゼロ。
軽い身体で快適に過ごしています。

「人の手」ではなく、「自分自身」で変わる力

整体やマッサージに頼らなくても、
病院に通い続けなくても、
自分で、自分の人生ごと整えられる。

その安心感を、私はたくさんのクライアントにも届けてきました。

これを届ける人が、もっともっと増えてほしいと思っています。

東京から長野へ移住してくる際、
クライアントさんに紹介できるインストラクターを
くまなく探しました。

でも、私と同じようなレッスンをしているインストラクターが見つからず。

最終的に、
昔お世話になった大手スタジオをご紹介して、
移住してきました。

その後、皆さん
大手で体験レッスンや、2〜3ヶ月受講した後
合わずに退会。

(続いている方もお一人いらっしゃいます。楽しんでいますかー?^^)

退会された方は、私のオンラインレッスンをご受講くださっています。

リアルレッスンを10年以上受けてくださっていた方々なので、
できたらリアルレッスンができるインストラクターを紹介したかったのですが、
叶わず、もどかしい思いをしました。

マット専門の本質的な指導力をつける

ここまで読んでくださってありがとうございます。

資格の種類、費用、働き方、教える技術、マットとマシンの違い——
いろんな情報を整理しながら、
「私には何が合っているんだろう?」と考えてこられたのではないでしょうか。

もしあなたがこんな想いを持っているなら

  • ピラティスで人をサポートしたいけど、何から学べばいいかわからない
  • ただ資格を取るのではなく、“本質から変わる力”を身につけたい
  • 将来的には、自分らしく働きながら、クライアントの人生に寄り添いたい

そんな想いがあるなら、
あなたに必要なのは「マシン」ではなく、「マット専門の本質的な指導力」です。

マット“専門”ピラティス資格

最後に私の講座を紹介させてください。

私の18年以上の経験と3万人の現場から学んだすべてを込めて、
「マット専門のピラティスインストラクター養成講座」を作りました。

講座では、
「ピラティス=エクササイズ」から一歩深く踏み込み、
神経・感覚・エネルギー・習慣にまで働きかける指導法を学びます。

だからこそ、卒業後には——

  • クライアントの“心身の声”を聴く力
  • 他人のマネじゃない、自分の言葉で伝える力
  • そして、まずは“自分自身をいつでも整えられる”という、揺るぎない軸と安心感

が手に入ります。

また、試験に合格後、
マットピラティスインストラクターの資格を付与いたします。

資格を希望される皆さんに、ぜひ取得していただきたいので、
出し惜しみゼロで伴走します。

「人生と身体のリスタート」

  • 最新の解剖学を元に、骨格と呼吸からアプローチ
  • 神経に働きかける指導法
  • 感情やエネルギーの詰まりをリリースする
  • “教える人自身”が整いながら、クライアントに変化を届けていく流れ
  • 自分で自分を整えられる安心感をシェアしていく

資格を取ることがゴールではありません。

「心身が変わり、人生まるごと変わるピラティス」を伝える人になること。

それが、この講座のゴールです。

講座の中で、自分自身を変化させていく。

そのプロセスこそが、あなたの言葉に深みを与え、
クライアントを動かす力になります。

🌱この講座は、“わたし”という存在を整えて、
周りの人にもその変化を届けられる人になるための
「人生と身体のリスタート」プログラムです。

「どんな自分になりたいか?」

「どの資格がいいか」ではなく、
「どんな自分になりたいか」で選ぶ時代です。

あなたが“本物の変化”を届けられるインストラクターとして
自分らしい道を歩めますように。

未来のインストラクターさん、
応援しています!!

講座の詳細はこちら

\本質から身体と人生を整える/
マット専門ピラティスインストラクター養成講座

※現在準備中です。
準備ができ次第、公式LINEからご案内いたします。

ご質問、ご相談もお気軽に公式LINEからどうぞ

ご縁のある方に届きますように。

最後までお読みいただき、
ありがとうございます。

今日も素敵な一日を。

Pilates Studio PIKO
オーナー・インストラクター 小川美穂